
奈良県にある日本最古の寺院「法隆寺」世界でも最古の木造建造物として知られています。その歴史は1300年以上。年月が経過していても立派に維持されているのにはどんな理由があるのでしょうか?
607年に聖徳太子によって創建された法隆寺。今までに多くの修復や改修が行われてきました。その中でも実際に木材をまるごと取り替えたのは、軒や庇などの雨風に直接さらされる部分のみ。他の木材、たとえば古びた柱はカンナをかけるとヒノキの香りが漂うほど状態が良かったそう。軒や庇が建物を守ってくれている証ではないでしょうか。定期的な点検や修繕がされているからこそ、内部の木材までダメージが届かずにいまも立派に維持されています。
軒や庇は、建物の外側を覆う屋根の部分で、直射日光や雨水から建物を保護する役割を果たしています。特に法隆寺のような木造建造物では、軒や庇が外壁の劣化を防ぐ重要な要素となっています。軒や庇は、日差しや雨風によって劣化しやすい部分であり、定期的なメンテナンスが必要です。定期的な点検や修理を行うことで、軒や庇の劣化を防ぎ、建物全体の寿命を延ばすことができます。
外壁塗装も重要なメンテナンス!

軒や庇と同じく、外壁塗装も法隆寺のような建物にとっては重要なメンテナンスとなります。外壁塗装は建物の外側を保護し、劣化を防ぐ役割を果たします。特に木造建造物では、塗装が劣化すると腐食や虫害のリスクが高まるので、定期的な塗替えが必要になってきます。※写真は長野県松本城
軒や庇のメンテナンスや外壁塗装は、法隆寺のような歴史的な建築物に限らず、一般の住宅でも重要な取り組みです。定期的な点検や修理・塗装を通じて、建物を長持ちさせることができます。建物の美しさを保ちながら、耐久性を高めるためにも、軒や庇の大切さとメンテナンスの重要性を理解し、適切な対策を行うことが必要です。
軒(のき)とは?

軒は建物の屋根の先端(飛び出た)部分で、壁と屋根の間を覆っている部分。壁から水や日光を遮る役割を持ちます。庇(ひさし)と同様に、雨や日差しを防ぐために使用されますが、庇が特定の部分に設置されるのに対して、軒は建物全体に沿って設置されます。
建物の外観にも影響を与えるデザイン要素のひとつであり、建物のスタイルを表すためにも重要な役割を果たしています。軒の形や大きさは建築様式や地域によって異なります。例えば日本の伝統的な建物では、大きな軒が特徴的で雨水を広範囲に遮るために重要な要素となっています。
雨水が壁に直接当たることを防ぐだけでなく、建物自体を保護する効果もあります。まず、軒があることで壁面の劣化やカビの発生を防ぐことができます。また、軒があることで建物内部への水の侵入を防ぎ、建物の耐久性を高めることもできます。軒のメンテナンスは定期的な点検と清掃が必要で、雨漏りなどの問題が起きないよう軒の防水性や排水の状態を確認することが重要です。また、塗装も劣化や色あせを防ぐために定期的に行う必要があります。
最近の家においても軒は一般的に存在します。建物のデザインや機能性を考慮した、適切な形や大きさの軒が設置されることが多いですが近年では、環境に配慮した設計により、雨水を利用するための屋根緑化や雨水の集め方に工夫がされることもあります。
庇(ひさし)とは?

庇は主に玄関や窓まわりに設置され、建物の出っ張った部分。壁面から雨や日差しを遮るだけでなく、建物自体を保護する効果もあります。雨水が壁面に直接当たって劣化するのを防いでくれるので、壁の塗装の劣化やカビの発生を防ぐという役割もあります。庇があることで、窓を開けたままでも雨水が入りにくくなり、室内を快適に保つことができます。
最近の家では、デザインや建築スタイルによっては庇がない家も多いです。また、庇の形状や材料も多様化しており、様々なデザインを見かけることが多くなりました。
庇は、建物の機能的な要素としてだけでなく、建物の外観や雰囲気を演出する要素としても重要で、庇の形状や材料にはこだわりたいという人も多く、個性的なデザインの庇も見られます。
庇のメンテナンスは軒と同様に定期的な点検と清掃が必要です。特に庇の水はけや排水の状態を確認し、詰まりや水滴の流れが悪くなることを防ぐことが重要です。庇の塗装も劣化や色あせを防ぐために定期的に行う必要があります。
外壁塗装では軒や庇の塗装も含まれています。軒や庇は建物を守る重要な部分なので定期的なメンテナンスで塗装すると、防水性や耐候性を向上させ、劣化や色褪せを防いでくれます。建物の美観や耐久性を維持するために適切なメンテナンスを行いましょう。
外壁塗装でのメンテナンス
外壁塗装にはたくさんのメリットがあります。まず、外壁塗装によって建物の外観を美しく保つことができ、塗料の色や質感によって建物の印象を変えることができます。また、塗料には防汚効果や断熱効果がある種類もあり、汚れがつきにくくなり清潔感を保つことができたり、断熱材としての性能で熱の逃げを防いでくれるので、エネルギーの節約にも繋がります。
軒や庇は劣化しやすい部分です。建物の保護や美観の維持・断熱効果を維持できるように外壁塗装によるメンテナンスが必要です。
外壁塗装のメンテナンスは、一般的には5年から10年ごとに行われることが推薦されていますが、地域の気候や建物の状態によっても異なります。専門的な知識や技術があり信頼できる塗装業者に、適切な塗料や施工方法で効果的なメンテナンスを行いましょう。
軒(のき)や庇(ひさし)のメンテナンスまとめ
軒や庇は、雨風や紫外線などで劣化しやすい部分です。これらの部分が悪化すると、雨水や湿気が侵入しやすくなり、建物の内部にまで影響が及ぶ可能性があります。そのため、外壁塗装でのメンテナンスが必要になります。
外壁塗装は、一般的には5年から10年ごとに行われることが推薦されていますが、地域の気候や建物の状況によっても変わります。定期的な外壁塗装で軒や庇だけでなく外壁を劣化から守り、建物の寿命を延ばすことができます。
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Sou Kikuya 男性
苫小牧市沼ノ端出身。ニックネーム「ボス」1児のパパで株式会社カラーズペイントの代表取締役。中学校卒業後すぐに塗装業界に入り、現在も塗装職人として現場で活躍中。住宅塗装は「みんなに観られる、形に残る」すなわち、作品を作るプロのアーティストです。プロとしての誇りを持っている「ボス」に塗装のことならなんでも聞いてください!